2015年の5月には総務省による「SIMロック解除の義務化」が始まります。そうなるとハードウエアとしてのスマホ選びと、ソフトとしての通信事業者選びとは別々に行えることになります。これは今でもSIMロックフリーの端末を買えば同じことなのですが。
注意すべきなのは、「SIMロック解除の義務化」は5月以降に販売する端末についての話で、今持っている端末のSIMロックを解除してもらえる訳ではない、ということです。現行のいわゆる「2年縛り」は相変わらず有効なのです。
とはいえ、端末を買い換える予定のある人は5月まで待てば通信事業者を自由に選べます。NTT、AU、ソフトバンクはもちろん、MVNOと呼ばれる格安通信事業者が行うサービスに移行することも可能です。
MVNOでは、データ通信のみの契約形態と電話もできる契約形態とがあります。データ通信のみで契約すると電話機能が無いのでIP電話アプリを追加インストールする必要があります。
MVNO(いわゆる格安スマホ)は、Bigカメラ、ヨドバシカメラ、イオンなどで販売されています。いま使っている携帯番号をそのまま利用したいのであれば、電話つきのタイプで契約しましょう。いわゆるカケホーダイのようなプランはなく、月額固定料金+従量制通話料になります。LTEを利用する月2GBまでのプラン(2Gを超えるとスピードが落ちるのが通常です)で比較してみます(税抜き)。単位は円/月、電話機能付きはデータ通信+電話機能の合計金額/月です。
電話番号は変わっても気にしないので050で始まるIP電話でよい、のであればデータ通信のみを選んで、IP電話アプリを利用すればさらに安くなります。
IP電話アプリは以前にも書きましたが、アプリを起動していなくても着信すること(push対応)と、固定電話にかけられることが大事で、こうでないと実質的に電話として機能しません。この両方の機能を持っているのは、2014年10月に調べた中ではSMARTalkとLaLaCallの2つだけでした。
IP電話アプリだと安くなると書きましたが、電話をかけることの多い人、特に携帯から携帯に長電話をする人はかえって高くつくこともあり得ます。またスマホでユーチューブなどの動画をよく見る人もMVNOを利用しても高くつくこともあります。一方そうであってもWiFi環境で利用することが多い人はそもそも月2GBまでの制限が関係なく、安く利用できます。
自分の利用環境や使用内容にあわせて賢くスマホを選べば、スマホを本当に格安で利用することが可能になります。最初にスマホ本体は購入しないといけませんが。